1969年7月、アポロ11号が月面に着陸し、人類は初めて月面の土を踏みしめました。月までの距離38万kmを航行するために作られたのが、アポロ司令船、機械戦、月面着陸船の3機からなる宇宙船です。これらの内、最終的に地球に帰還するのは司令船のみです。
宇宙飛行士たちは、移動時間6日間のほとんどを、この司令船の中で過ごしました。船内にはシャワーもトイレも無く、宇宙飛行士たちは濡れタオルで体をふいたり、携帯用トイレを使用する必要がありました。
展示されている司令船は、外壁やスイッチ類など、実際に使用されたものと同一の部品・素材を用いて組み上げたモックアップです。内装は、3人乗りにしては狭く感じられますが、無重力空間では見た目よりも広く感じるようです。
日本では、アポロ計画の成功を祝して、司令船をモデルにした「アポロチョコレート(株式会社 明治)」が発売されたことも有名です。