アメリカは、人工衛星打ち上げや有人宇宙飛行でも旧ソビエトに対して遅れをとっていました。それを挽回するために、NASAでは月や火星に宇宙飛行士を送り込む計画が立てられていました。
このローバーはNASAがグラマン社に火星や月面の走行を想定して製作委託させた実験用プロトタイプ車で、実用段階に至るまで何度も実験がなされた本物の機体です。ジョンソン宇宙センターより羽咋市に恒久貸与されています。
運転座席の右側のレバー1本で運転操作を行うことができ、分厚い宇宙服を着た状態でも運転しやすく工夫されています。
「モーター」が車体ではなくタイヤに取り付けられているのは大きな特徴です。4輪のタイヤがそれぞれ独立して動くことで、どんな地形でも小回りの利いた操作が可能です。