屋外に展示されている「レッドストーン・ロケット」は、アメリカ航空宇宙局(NASA)から入手した本物の機体です。胴体部分にはマグネシウム合金が使われており、屋外に長期間に設置してあるにも関わらず、ほとんど錆びがありません。
もともとは弾道ミサイルとして作られたため、現在使われている宇宙ロケットに比べ、「全長26.6m」と小型です。それゆえに、宇宙船に地球を1周させるほどの性能は無く、「マーキュリー宇宙船」の打ち上げでは15分程度の弾道飛行(放物線を描くような飛行)のみを行いました。
ロケットの先端には黒い「宇宙カプセル」と、赤い「脱出用ロケット」が取り付けられています。万が一ロケットにトラブルがあった場合でも、赤いロケットを噴射して、宇宙カプセルを緊急脱出させ、宇宙飛行士の安全を守ることが出来ます。